外国文学

 

アメリカ




Ernest Hemingway
(1899−1961)


『武器よさらば』(1929年)
この話は戦争中の話。軍人の男と看護婦の女の人の話。
私は映画ですましました(オイ)でも悲劇的です。戦時中なので愛しあう自由も許されず、最後は
子供の出産に至って、子供は死んでしまうし、奥さんも出産を機に死んでいます。
その死んでしまった瞬間に戦争が終わる。
戦争が生んだ悲惨な結果ともいえます。


William Faulkner
(1897−1962)

『A Rose for Emily』(エミリーにバラを)短編
この話は原文で読みました。ノーベル賞とってます。南北戦争のあとの話。
初めは読んでも最後までいっても意味がわからなくて、日本語の解説読んでわかった。
ひどい話です。結局北部の男に裏切られています。
基本的にフォークナーは原文の英語が難しいから日本語で読んだほうがいいかも。
でも、アメリカでのあの時代の女性に対するひどいあしらわれ方が痛く感じられます。
私としては召使の黒人が一番かわいそうです。(でもこれは私の意見で文学の意見ではないです。)


John Steinbeck
(1902−1968)

『The Murder』(殺人)短編
スラブの女は良くても悪くても殴らなくてはいけないという話。
この作品は研究してないんだけど、でも不思議な話です。後期最後のテストがこれが範囲。
英語は簡単で、読みやすいとは思う。


Jack  London
(1876−1916)


『野性の呼び声』
ゴールドラッシュの時代(カリフォルニアのあとのアラスカ買収後)の時代で、アラスカを走る橇(そり)犬バックの話。
個人的にロンドンが大好きなのです。
初めは大邸宅で過ごしていたバックだったのですが、人間に盗まれ橇犬として売られてしまう。
厳しい自然の中で、バックの中の野性が目覚めていく話です。
この作品は、容赦なくて大好きです。「情容赦などというものは、暖かい国での話であった」という部分が心にきます。
愚かな人間の皮肉も入ってます。
贅沢ばっかして人生甘えてる人は根性叩きなおしたほうがいいぞって思う。
野性的、純粋な自然をとりもどそうとしたロンドンの姿勢が評価されています。

Ring Lardner
(1920年中心)

『THERE  ARE  SMILES』
微笑がいっぱい

この作品好きでした。スピード違反ばっかして最後死んでしまう女の子の話です。
サリンジャーのライ麦でホールデンがいってるのはこれです。
新潮社からは昭和45年に出版されてますが、もう絶版で手にはいりづらいです。
ちょっと頑張りました。

『THE MEISVILLE MINSTREL』
メイズヴィルの吟遊詩人

詩の才能が認められたと思って会社やめてしまう男の人の話。
でもすごく大人の会話がグーです。
奥さんの名前がステラっていうんですが、ラテン語で星っていみなんですね。

『ALIBI IKE』
弁解屋アイク

カイクとかアイキーっていうのはユダヤ人の蔑称です。
 いつも弁解ばっかしてる男の話。
野球の話です。ラードナーって野球作家だったそうです。

『CHAMPION』
チャンピオン

自分は絶対強いと思っている男の話。
ボクサーの話でした。本当に強い。

『HORSESHOES』
当たり屋

スター選手になって芽が出ないのは全て運不運のせいだと思っていて疑わない男が
でてきます。運(ツキ)の転換のはなし。1914年のワールドシリーズが舞台。JJマグロー
監督とかでてきます。主人公はスピード。実際の人です。このころからヤンキースはあった。

『HURRY  KANE』
ハリー・ケーン

hurricaneをもじったもの。ホワイトソックスの話ですね。私は野球知らないけど本当に
まだホワイトソックスあるみたい。。レッドソックスも。このなかでブラックソックス事件っていうのが
あるんですけど、ホワイトソックスの主力選手の8人が賭屋に買収されて試合を投げたことが
あったそうで。大変だったようです。というか大変以外ないよね。

『STOP ME 、IF YOU’VE HEARD THIS ONE』
この話もう聞かせたね

アメリカは話に敏感であるというのがよくわかる話。
同じ話をすると嫌な反応されるそうです。


『SUN CURED』
保養旅行

これはえんえんに一人で喋ってる。訳は「日光浴の効果」でもよかったらしいが、
この一人の人は旅行がずっと飲んでて、ほとんど日中はねてたそうな。。
日光にあたってないのね。
日本で温泉旅行いっても麻雀とか飲んだりとかで結局温泉入らないのと同じみたいです。
皮肉たっぷり。

『OLD FALKS’ CHRISTMAS』
古風なクリスマス

この話はちょっと現代を嘆く感じ。
昔のようにツリーみたり、家族と一緒に静かな夜をすごすより、
友達とかと遊んだほうがいいとか、もらったプレゼントを交換してもっといいのにしたいとか。
そんな子供たちの現代的な世界と、昔ながらに家族で過ごしたいという親の気持ちと。。
でも読んでると、やっぱり風習っていうか、家族って大事だと思う作品です。

T・S Eliot
『Old Possums' Books of Practical Cats ,1939』
キャッツ ポッサムおじさんの猫とつき合う法

このお話は挿絵もあって、読みやすい本です。
エリオットは難しくて読めないという方もこれはお勧め。
ミュージカル、「キャッツ」の原作でもあるみたいです。

 

 

 

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