外国文学



イギリス


Colin  Wilson
『世界犯罪史』関口篤訳 青土社
これは、犯罪の歴史です。
レイプ犯罪、セックス犯罪、性にまつわるものから、残虐なものまであります。
現代のほうでは大分面白く読めるんではないかと思います。
「化け物の群れ」にでてくる人間串刺しの話(尖らせない灼熱の温度の棒を、
女性のヴァギナから入れて、口から出すというもの。それが体重で地面に落ちてくる話)や
男性のペニスに糸をかたく巻き、大量のワインを飲ませる話、
死姦等、読めたものではありません。
目次 類人猿の惑星 化け物の群れ 海上の略奪者
暗殺集団 人殺し―エリザベス朝 ジンの時代 人肉食いとレイプ
暴力の時代 切り裂きジャックの謎 犯罪捜査に科学が登場〔他〕

James Joyce
『ユリシーズ』 の1 訳 丸谷才一 永川玲二 高松雄一 集英社文庫
あと三巻あります。
注にとらわれると本文がおろそかになるし、とても読むのが大変な感じです。
でも面白いです。ハムレットとマクベスをまず読んでおくことをおすすめいたします。



William Shakespeare
*私が読むのは全部白水Uブックスです。
解説がなめてるな。。。

悲劇

『オセロ』
オセロ(ムーア人…黒人)とデズデモーナ(白人)の肌の色の違いの結婚をもとに、
オセロの気高い人物と、デズデモーナの貞淑の二人の関係をイアーゴーが壊そうと
企み、嫉妬や浮気、淫売女や悪魔が取り巻いてく話。
男が女を所有してることを愛してると勘違いしたエゴイズムまで鮮烈です。
4大悲劇のうちの一作品。

『マクベス』
これは、暴君の話です。ちょっと微妙かも、他の読んでみます。

『リア王』
このお話は、すぐ怒る感情的な王、リアの話であります。
80歳をすぎて、娘三人に土地をわけるときに、誓いが薄かった一番下のコーディーリアを勘当しました。
しかし、娘二人(ゴネリル・リーガン)は王を虐待し、王は荒野に出て暴風と戦います。
おつきのグロスターは目を抉られてしまったりします。
最後。娘二人は自害。更には、コーディーリアがリアを助けたのに、使いのものによって殺され、
悲しみあえいだ王も最後死にます。
究極の悲劇だと私は思うんですけどね〜。どうでしょうかね〜。

『ハムレット』 白水Uブックス 小田嶋雄志
やはり小田島訳は読みやすいです。
ハムレットの訳の部分はかなり人によって違うものですが
やはり小田島訳はかなり読みやすいのではないかと思います。

『ハムレット』 角川文庫
2003年の訳なので、かなり読みやすいものだと思われます。
王子が殿下になっています。
結構註も適度であるので、面白いものだと思います。
 
『ハムレット』 第三書簡 坪内逍遥
かなり昔なので、ちょっと難しい部分があります。
けど慣れてくると面白い訳だと思います。

歴史

『ジョン王』
「欠地王」、「失地王」と呼ばれた王です。
フランスのカレーを残して他の場所はフランスに全部奪われたのですが。
最期は毒殺で終わります。またその時の台詞も素晴らしいものです。
とりあえず、戦争のお話です。

『リチャード2世』
ボリングブルック(息子)に王位を奪われれる話。

『ヘンリー4世 第一部』
反逆と戦う戦争シーンがあります。前のボリングブルックが在位の話。
有名なフォルスタッフが出てきます。
名誉とは何かとか、そんなかんじ。

『ヘンリー4世 第二部』
ボリングブルックが死に至り、息子のハリー(のちのヘンリー5世)
の在位になるまでの過程。
キーワードはデブ(フォルスタッフ)とやせ(ハリー)がポイント。

『ヘンリー5世』
ハリーが在位中の話。アジンコートの戦い(百年戦争の中での話)がかいてあります。
戦争犯罪人なのか、すばらしい人だったのか・・・。
両局面があります。(ひそかにバラすと雫のお気に入り。。。)

『ヘンリー6世 第一部』
ヘンリー6世には部ごとに女性がでてきます。第一部はジャンヌダルク。
魔女として書かれていますが、でもあんな感じだったかもしれません。

『ヘンリー6世 第二部』
これはグロスター公の妻、エリナーがマン島に島流しにあいます。

『ヘンリー6世 第三部』
これではヘンリー6世の妻、マーガレットが武装してまで戦争にでてとんでもないひとですが、
そして当の本人ヘンリー6世は殺されます。

『リチャード3世』
「馬をくれ馬を!馬の代わりに英国をくれてやる!」とかっこわるい台詞を残した王。
いかにもですが、奴は性格悲劇です。せむし男のお話です。

喜劇
『12夜』
ヴァイオラという女性が男装をして、公爵に仕える話。でも、男としてるので、叶わぬ恋をする。
しかし、ヴァイオラの兄さん、セバスチャンが実は死んでいたはずが生きていて、
最後は、公爵とヴァイオラ、公爵が好きでいたオリヴィアとセバスチャンが結婚というわけで、
互いに幸せになるというお話です。かなり感動します。

『テンペスト』
解説には少し困りますが、12年前にミラノを追放された、孤島で生活するプロスペローが主人公です。彼は嵐を起こすのですが、それを静めるようと娘のミランダが頼みます。その時、彼は自分こそが正当なミラノ大公であることを打ち明けるんですが…。
この話は、プロスペローが魔法を使えるのです!それでまぁ妖精とか出てくるんです。しかもプロスペローに仕える忠実なエアリエルが本当に可愛いです。(男!?)喜劇の中でも素敵な喜劇です。まぁ人間が魔法使えるってのは現代人にしてはどうかという部分はあるんでしょうが、一種のファンタジーとして読むのでもとても面白いと思います。
でもやっぱりギリシャ神話読んでおくととっても広がりをみせるかも。シェイクスピア全般として言うだけですが。

『真夏の夜の夢』
劇中劇が見物の作品であります。妖精の夫婦と、人間の男女二名でてくる話ですが、
目に惚れ薬を塗って、目がさめて一番最初に見たものを愛するという話なんですけど、
もともとこれから結婚するという恋人の男のほうが、違う女性を好きになっちゃって、もともと恋人だったハーミアという女性が悲惨な目にあったり
可愛そうな面もありますけど、最後はめでたくおわります。それにしても笑いが絶えないお話ですね。

岩波文庫

『ロミオとジューリエット』 
ロマンスを代表するお話であります。このお話で感動もいいですが、
はしばしにでてくる言葉のかけあいに注目するのも面白いと思います。
もちろん、映画とかでは猥褻すぎるのではぶかれています。

新潮文庫

『ヴェニスの商人』 
喜劇ですね。私はあんまりこの話好きではなかったので、あまり覚えてません。

 

Oscar Wilde

『幸福な王子』
話としては知っているはず。宝石を体にいっぱいつけた「幸福の王子」が、つばめに頼んで貧乏な人々に宝石や、
金をあげていく話。結局冬が来て、ツバメは王子の足元で死んでしまう。そしてみすぼらしい「幸福な王子」も、
人間の手によって処分されます。

『サロメ』
劇の台本。(戯曲というのか?)ギリシャを舞台にした話ですね。
ヨカナーンという男がいて、女王サロメは欲しがります。でも、最後にヨカナーンの首を切り、
命を奪えても心は奪えず、サロメは絶望にいたります。そして、サロメも殺されてしまいます。
30分もあれば読めます。

『ドリアン・グレイの肖像』
ドリアングレイという美男子の肖像画がもとに、事が動く話。面白いけど、解説には難しい話です。
すごく哲学的な部分が含まれているから、人間の重さを考えるにはいいと思います。

『アーサー卿の〜』
タイトル忘れました。オチが無い話です。オチがないからといって「意味が無い」わけじゃない。
そんな人は文学にはむいてません。さて、秘密主義。いいですね。
この話は「女性が男性に対して、絶対に教えてはいけないもの」隠すものの話です。
男は「秘密にひかれる」女は「秘密をもってなくてはならない」というおしゃれな話。
ワイルドらしいですね。結局秘密を知ったら男は女に飽きてしまいます。



アーサー・コナンドイル

『シャーロックホームズの〜』
これもタイトル忘れた。私はホームズはそんなに詳しくないのでかじり程度です。
とりあえず、ホームズが生き返ったのは何故かはいえます。
その後の話は、推理は本当に面白い。推理が好きな方はいいんではないだろうか。