ここも綺麗にしないとダメだな…

嶽本野ばら

『ミシン』
の中の世界の終わりという名の雑貨店が好きです。
これは映画化にもされていますが、映画のほうはダメです。。。
純愛を描いた作品で。とてもいい涙の出るお話です。
ミシンのほうは女のこが女の子を好きになるお話です。
最後の結末はびっくりです。


『ツインズ』
世界の終わりという名の雑貨店の続編に値します。
この話は好き嫌いがばっくり別れるタイプ。
私は、主人公だけがhappy endであるわけで、
読者には想ではない気がします。

『エミリー』
エミリーの中には、3作品入っています。
初めの話はとても好き。偏屈な男性と、それについてく女性。
2作品目は、不倫です。こりゃだめだ。
3作品目が、エミリーなんですけど、中学生の話ですね。
これは、まだ、未来があるんですけど、描写がきついです。

『鱗姫』
鱗病という病(本当に存在はしませんが)が持つ少女のお話。
それにしても相変わらず、ブラコンを越えた近親相姦があったり、
いいんか〜ってのはあります。
でもホラーの部類であるようですが、その怖さはありますね。
でも救いのない話だよね。。。人殺してるし。



ペンギン村に陽は落ちて』   高橋源一郎
この話はとんでもない話でした。
でもおもしろかった。
この中の北島マヤのお話があるんですけれど、
それが一番好きです。官内庁に電話かけて、ずっと話続けるの。
ねぇ、聞いてる?って言ったら『聞いてる』って答えるその話が好き。
そして眠ってしまうんだよね。
こういうの好きでした。

『世界の中心で愛をさけぶ』 片山 恭一


○タイトル→世界の中心でアイをさけんだもの(EVA)
○描写に貴志の影響がみられる。
○作者はビューティフルライフ読んでるかもしれない(?)
というのがひっかりました。
ちょっと他人からぱくった部分が荒く見えるのがもったいなかった気がします。
もう少しうまくやれよ。

話は、いい話なのかもしれないですけど、私自身、男性に包容力を求めるタイプなので
あの主人公は非力すぎてだめです。
好きだとか愛してるという気持ちは,理性を越えた部分にあると思うので
主人公自体、彼女が死んでもずっと冷静だったので,本当に好きだったのかよ。って感じです。
それか、作者の経験不足だな。朔太郎が可愛そうです。

というわけで、ベストセラーということで
いい話だとは思います
私のようにブツブツ文句を言いながら読んでるような奴にいわれたくはないでしょうが
社会的ブームを巻き起こしてるものは一回よむべきだとは思います
活字離れのこの時代でどれだけ感性が貧弱かよくわかります。

実際、これがベストセラーを起こして、
嶽本がそんなにいわれないのは
恋愛に対して、安定性を求めてるからだと思います

イギリスから仕事やめて日本に帰ってきて金のこと考えないで女とくっついてるぐらいすごいことしてる主人公がでてきちゃったりするけど
これはベストセラーになりません。

きっと恋愛に狂うほどの恋愛をしたくないことの日本人の不安定さにあるのかも。


私は「世界の中心で愛をさけぶ」より
「青の炎」の秀一と紀子の関係のほうが好きです。
秀一はとても頭がよくて、責任感があって、なんでも追い込んでやる典型的な完璧主義だと対比させたら、
朔太郎は太宰治系の、男の中でも弱さのあるタイプですね。





南の島の星の砂

Cocco 1500円

活動を中止してしまったCoccoが描いた絵本です。
この画像はその原画展に行った時に撮ってきたものです。
Coccoは沖縄の人で、自然を愛し、自然に生きる人です。
この作品の中には、海と、星と、たくさんの自然界のものが溢れています
そして、そのなかにバレリーナだったCoccoも存在していると私は感じました
絵本は、作者の絵が心に伝えてくるものがたくさんあるから。

今回、Coccoが過去に読んだ絵本も本屋で特集してました。
その絵本たちを読み返すこととなった機会もあって、
やっぱり、読んだことのあった作品は衝撃的でした。
子供の頃に読んだ絵本を読み返す機会をどうか大事にして下さい。
なにか失われたものがよみがえってくるかもしれません。

冷静と情熱のあいだ

江國香織/(Rosso)辻仁成/(Blu)
共に角川文庫 各税別457円

十年前に交わしたたわいもない約束だけを胸に
十年間も心の中で想い続ける恋人たちの話です。
青は男の視点から、赤は女の視点から綴られています。
(何気にDVDも持っているマニアックさ)

順番としては赤→青の順がいいです。
映画だと簡単な話にまとめられていますが、 またあれもチェロの音が涙をそそります。
でもやっぱり小説のほうを読むと全然違います。
私はこんなに好きでいるのに離れ離れな恋人がいるなんて!!!
と、胸を痛ませました。
失った人を、それでもまだ想い続ける二人が好きです。
ここまで好きになれる相手がいたことは本当に幸せだと思えますね。
この話の中に(青のほう)芽実って女の子が出てくるのですが
この子は本当に辛かったと思います。
好きだったのに振られちゃったからね。
好きになってもらうためになんでもしようとした
その姿勢が一生懸命過ぎて痛く感じます。
叶わない願いになっちゃうんだよな…。
これから恋をする人も
今恋をしてる人も
どうかここまで人を愛することが出来る相手に
巡りあって欲しいです。
(余計なお世話か・・・)
でも、本当にそう思います。
ちなみに
江國香織の作品では『ホリーガーデン』も好き。
もし心の底から愛した人を失ってしまって
心に大きな穴を開けてしまったら。
私たちに同じ人はいません。
愛する人も代わりはいないのです。
だから心の底から愛して
大事にすることはとても貴重な事だっておもいます。

『パッサジオ』 辻 仁成

ボーカルのお話。ツアー中に逃走し、歌うことに色々見詰め始める。
美里という医者(っていっていいのか)に診て貰うところから
それが恋愛にまで発展。
歌を歌う人はちょっと勉強になると思います。

 

 

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