高校時代





傷ついて知ることも
何気なく 突然に来ることで

あぁ どうすればいい?
どうすればこの垂るる痛みから
救われる?

こわれそう こわれそうだ
私の内にある狂気が
今にも貴方の方へ向かいそうで
必死にそれを引き止めては
傷だらけの心は幸せを願う

私の目蓋を貴方の指で縫って、
私の耳をどうか貴方の口で裂いて、
私の喉を貴方の刃で突き刺して、

ねじ伏せられた儚い夢は
無残にも千切られた
溢れる血はとても紅くて止まらなくて
まま生かされつ






投下

黒き灰がへばりつく。黒いみづと。
両手がつかまれて
沈黙の中に

溶ける髪が私をさらう
いっそ醜くなったまま生かされるのなら
―――どうか殺して

黒い雨が油のように降り注ぐ
銀に光る目が盲目となり
石油の味が
剥き出しの傷にしみ込む

真黒なる百合だけが白い
赫く光る月だけが白い
神風が私を風化させて
どうか異国の海に沈む、貴方へと……

壁に飾られた黒い影と
床に刻まれた黒い影と
黒い鳥についばまれる黒い私と

 

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