この素晴らしい世界で

この一度しかない世界で

一筋の光を待って生きています。


誰もいない空間の中で

私は世界を美しいと思っています

人と緑をありがとう


森の中に投げ込まれた迷える光は

ただ、まっすぐにのびてゆくだけ


先ほどまでは、とてもこの世界が醜かったのです

もっと穢れていて笑える日なんてないと考えていました

余計なものが邪魔に思えて

私から大事なものを奪っていくこの世界が本当に憎たらしかったのです。


けれども私はたった独りでも生きています

心に大きな穴が開いても痛くなんかありません

 

繋いだ手がほどけて、大きな傷だって自分で治すしかないけれども

 

どうか もう 私の中に「希望」なんて言葉を認識できないように

お願いだから もう 私の心の中をえぐらないで

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我を襲う

君を笑う

君は憎む
君は牙を剥く

我を恨む

君を願う
君は怒る

笑え
嘲り
そして、恥辱に溺れろ

赤き月夜に

君は叫ぶか?

声は出せたか?

 

 

 

 

 

 

 

 

己の血にかけても戦え

汚すな聖域を!
穢れた血を入れるな!

全ての破壊を許せ
世界の破滅に期待しろ

我々は神の子
全知全能のもとに集え!

 


 

喰らえ。

世は生と死
弱肉強食の地にありて

行く末は世の果て

独り生くべき者よ

果てることを恐れるな
死に脅えることは無用

軟弱な者よ失せよ

ただ現実の中に
見出すべき真実は

君は知りたいか

 

力で忌むべきものを

戒めよ

そして抹消せ。



なんで自分で自分を嫌いになってしまうのだろう
自分の心の声は他人の中には響かない
私が「助けて」と泣き叫び続けても
他人はただ気づかずに通りすぎてゆく

自分で解決しなくてはならないの
自分で笑わなくてはならないの
友達は、私を本当に解ってくれているの?
どれだけ私を感じているの?

自分は他力本願なのか
この恐ろしいほどに襲ってくる
孤独と恐怖
悩まされるほどの自己嫌悪
威圧感と被害妄想

なんか言ってよと
嘆く

自分が病んでいるのか?
この思考を止めたい

やめてやめてやめて!!!!

私は悩みきって出した答えに
まだ疑問を抱き続ける

己の弱さよ




 

堕ちに堕ちて見て来た土産話を聞かせて欲しい
もしもあがってこれたらね

 

束縛が嫌いだ
私は自由になりたいのだ

私を束縛しないで

私はいばらの中へつきすすむ
痛いのは生きている証拠だ
血は証なのである
一生消えない傷を私に与えられたら
私は狂喜するだろう


それでも私は笑えるのですよ
 

 

 

白い雪の中で私は眠る
暗い光を失った世界で
ぼんやりと映される白さの中で

それが私には温かい
それが私には居場所である

時をゆるくさせたこの空間で
安らかな眠りと吐息を

 

 

誰かの孤独な鳴き声に
耳を傾けようとしない者は?

私は耳が遠い
私は耳が聞こえない
私には聞こえない

・・・・・

何とでも言え

 

 

ゆらりと駆けていく旋律よ
大きな平原と広い空を
私に拝ませてくれるか?

その中に飛んでゆく
地平線にたどり着くまで

冷たい風と共になって
流れるしなやかな音と同時に

時に 日は差し
時に 舞う
時に 降下し
時に 陰る


気がつけば寒い教室

 

絶対的な幸せ
永遠の約束

保証のある願い

全てが実現できたら



喪失を経験すれば
人は動けなくなってしまうでしょう

 

 

 

貴男に優しく

 

不器用な貴男がふとしたことで怒って電話を切ってしまう。
途切れた後の受話器からは虚しい音だけ鳴り響く

妙な孤独感

この寒い中ストーブの前で立てひざ
MDの音がもれるなかで生ぬるいラヴソングが異様に距離感のばしてく

充電しきれてない電話

あれだけ熱心に読んだ馬鹿な本も
君と笑った全てさえも凍てつく

暖かいはずのストーブからは何も感じられない
 

きっと貴男だって自分が嫌になってる
そんな些細な事も許せずに怒り
でも それを規制したい貴男の気持ちは伝わってくる
そしてそれを言いづらいあまり苦悩し自己嫌悪になることも

耳が当たった部分の携帯
だんだん温度がおちてゆく 冷たい塊


鮮やかなままの傷を残して
 

 

かけなおした電話を拒否して「寝る」と一言
いつものとおり従うしかなくて 



2度目
今までに無いことの。貴男からの電話

「ごめんね」

いいづらそうに長い沈黙の後 小さく発声する
温かな低音

少し泣いて私は笑った